初夏の冷えに生姜の力を。 〜漢方的ジンジャー習慣理論編〜

ノーベル賞を先取りしていた腸管を元気にするショウガパワー

 

初夏は気温の上昇とともに、冷たい飲み物やエアコンに頼ることが増え、

 

知らず知らずのうちに「内側からの冷え」を感じる事が増えてきます。

 

「身体の表面は暑いけれど、身体の内側は冷えている。」

 

実は、こうした内臓からくる冷えこそ、夏バテや体調不良の原因になることも。 

 

そんなこの時期にぴったりなのが、生姜の力を取り入れることです。

 

漢方の世界では、生姜は「身体を温め、気を巡らせ、胃腸を整える」優れた生薬として古くから用いられてきました。

 

詳しく分けると、

 

漢方で使用されるショウガは2パターンあり、

 

身体表面を温め、風邪や消化不良に効くとされる生で使用する「生姜」

身体内部を温め、お腹の冷えや痛み、下痢に効くとされ、茹でてから乾燥させた「乾姜」

 

といったように、細かくわけたら異なりますが、

私たちが日々の健康のための養生として使用する時にはそこまで気にしなくてもいいし、

 

「熱がこもりやすい体質の人は摂りすぎ注意!」

 

と言われたりもしますが、

生姜を大量摂取するなんてことは日常あまりないし、

何でもバランスが大切だと思うので、

ほどよく摂っていれば身体に良い状態に作用すると思っていただいて大丈夫です。

 

生姜のあのピリッとした辛味。

 

実はこれ、単なる味ではなく、

 

「TRPチャネル」と呼ばれる体の温度センサーを刺激して、ポカポカ感を生み出しているのです。

 

最新の研究では、

 

生姜に含まれる「ジンゲロール」や「ショウガオール」、

山椒に含まれるサンショウオールといった成分が、

 

腸管で温感や触感のセンサーであるTRPV1やTRPA1というチャネルを活性化し、

身体の深部温度を上げ、血流を促進することがわかっています。

 

TRPチャネルの発見に関しては、2021年にノーベル生理学、医学賞が贈られました。

 

大建中湯といわれる漢方の成分は、

 

乾姜、山椒、人参、膠飴(米と小麦を煮詰めて麦芽を加えて糖化させた飴の粉)です。

 

開腹手術の後、腸閉塞(イレウス)が起こるのを予防するために予防薬として盛んに処方されますし、

過敏性腸症候群の治療にも処方されます。

 

なぜ効くかは謎。

 

と長い間いわれていた漢方ですが、

ノーベル賞を先取りした、腸管を元気にする処方だったというわけです。

 

エビデンスが後からくっつくパターン。

 

鍼灸も漢方も効く理由が後から解明されることが多くて面白いです。

 

葛根湯、六君子湯、補中益気湯、防風通聖散、大建中湯、半夏瀉心湯、小青竜湯

 

これらはよく聞く漢方の名前だと思いますが、漢方薬界オールスターズ達の成分には、

 

ショウガが入っていることが多いというのもなかなか面白いですね。

 

さて、長くなりましたので、次回、

そんな生姜をもっと身近に楽しむ方法として、

 

初夏にぴったりの

 

「ピリリとスパイシー丸ごとジンジャーシロップ」

 

をご紹介します☆

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