患者さんと、結構な頻度で話題になるのが
「健康診断で肝機能の数値が悪かってん!」
という話。
「そんなにお酒を飲むわけでもなく、すごく太っているわけでもなく、
むしろ痩せてる人もいるのに、どうして肝臓の数値が悪くなるんだろう?」
とずっと疑問に思っていました。
調べていく中でたどりついたのが、肝臓外科医である尾形哲先生の著書でした。
なるほどそういうことだったのか!
と目からウロコでのことばかり。まず私達が気をつけないとあかんやん。
という事ばかりが書かれていました。
気になる方は先生の本やXなどを是非読んでもらえたらと思うのですが、
先生の本を参考しつつ、ヒントになることをこれから少しずつシェアしていきたいと思います。
先生の好きなところは、
不安を煽るような書き方はせず、いつからでも身体は変えられる。
とポジティブなワードで書いてくれている事(実際に3ヶ月で改善する)、
あれもダメ!これもダメと!言わず、
完璧じゃゃなくていいから70点を続けるだけで身体は変わるよ!
と、知識を伝えるだけではなく、続けられる仕組みにまで落とし込んだ実践法を提案してくれている所です。
健康診断で「肝機能」にチェックが入ったことはありませんか?
実はいま、
成人の3人に1人が肝臓に脂肪が蓄積されている「脂肪肝」
と言われており、
さらにそのうちの3分の1はお酒を飲まない人たちだというから驚きです。
肝機能を調べる血液検査の項目は、AST、ALT、γ-GTPですが、
これらの数値が高値を示しているということは、肝細胞が破壊されている度合いが高く、
また、ALTがASTよりも高値の場合は、脂肪肝による炎症で細胞破壊が進んでいることを示します。
最近はアルコール由来よりも、糖質の摂りすぎ、栄養不足と運動不足によって筋肉量が落ちたことによる脂肪肝が増えています。
てっきり、
肝炎の原因って、B型、C型いわゆるウイルス性肝炎と、
お酒の飲み過ぎによるアルコール性肝炎だけだとばかり思っていたので、
「毎日アルコールを摂るのをやめればOKでしょう!」
だけではない事実がわかり、
中年の私達も他人事では済まされないなあと感じています(泣笑)。
肝臓の健康は、糖尿病や慢性腎臓病、心血管障害、がんなどの、さまざまな病気の予防に繋がります。
腸活もとても大切ですが、身体の中でたくさんの仕事を一気に引き受けてくれている肝臓ケア「肝活」も同じくらい大切です。私達と一緒に肝活はじめませんか?
次回は肝臓の驚くべき再生能力と、働きについて書いていきます。
肝活の実践までお伝えする予定です。お楽しみに。